"Shotters Nation(Special Edition)(CD+DVD)"
Babyshambles 2007-12-12 EMI Music Japan
The Libertines(
myspace)の登場から早くも5年。
彼らの1stは、ここ数年で自分を最も熱くさせた。
しかし、合わせて2枚のアルバムだけを残して、
この素晴らしきロックバンドは見事に空中分解。
もっとビッグなバンドになれたのに。
中心人物の一人、ピート・ドハーティは近年のロック界のゴシップキング。
最高のソングライティングコンビであったカールとの愛憎に始まり、
解散の発端であったドラッグ癖と度重なるリハビリ施設への入所。
そして、モデルのケイト・モスとの交際と破局。
またまたリハビリ施設に入ったと思ったら、
今度はケイトの新恋人発覚を聞いて薬瓶をまるごと飲んで自殺未遂。。。
そんな愛すべき最後のロックンローラー
ピート・ドハーティがLibs解散前から別に組んでいたのが、
この
Babyshambles(
myspace)。
相変わらずのヨレヨレヴォーカルと演奏を披露した1stが出たのが2年前。
彼らをコントロールできるプロデューサーとも出会い、
スカスカだけど骨のあるサウンドと
フックの効いたメロディーを持つ曲ばかりの2ndが出来上がった。
最初に聴いた時はシングルになった
Deliveryと
You Talkばかりが耳に残ったけど、
よくよく聴いて行くと他の曲も地味ながら細部までよく練られていて、
今ではヘヴィーリピート中。
ロックは負け犬の音楽だと思っている。
だとすると、彼は勝者にならずに良かったのかも。
負け犬でなくなった瞬間に本当のロックを鳴らすことは出来なくなってしまうから。
喧しくも哀愁の漂う、そんなロックが好きです。
よくやったよ、ピート。